ドル下落、高リスク通貨に資金シフト=NY市場 | ロイター
[ニューヨーク 19日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、高リスク通貨に資金が流れドルが下落した。一連の経済指標が予想より良好だったことや、バイデン米政権が進める1兆9000億ドルの新型コロナウイルス対策が実現するとの期待でリスク選好度が上昇した。2月19日、ニューヨーク外為市場では、高リスク通貨に資金が流れドルが下落した。一連の経済指標が予想より良好だったことや、バイデン米政権が進める1兆9000億ドルの新型コロナウイルス対策が実現するとの期待でリスク選好度が上昇した。写真は2011年2月撮影(2021年 ロイター/Lee Jae-Won)
ブロンソン・メドウズ・キャピタル・マネジメント(コネチカット州)のプレジデント、オリバー・プーシェ氏は「ドル安になったが、それほど大きく軟化したわけではない」とし、「景気回復の兆候が出ているものの、金融政策は変更されない公算が大きいため、ドルは年末時点でも現在の水準近辺にあると予想している。ドルは過小評価も過大評価もされていない」と述べた。
主要6通貨に対するドル指数は週初から約0.2%下落した。
この日は暗号資産(仮想通貨)のビットコインが最高値を更新。時価総額も1兆ドルを突破した。
取引終盤では6.6%高の5万4961.67ドル。イーサリアムは0.7%高の1953.28ドル。年初からの上昇率はビットコインが約89%、イーサリアムが1420%。急激な上昇を受け一部アナリストはバブルを警告している。
ブロンソン・メドウズのプーシェ氏は「仮想通貨は操作されやすいと以前から懸念していた」と指摘。ただ「仮想通貨の正統性は今後も高まり続けるだろう」と述べた。
終盤の取引でユーロは対ドルで0.21%高の1.2116ドル。円は対ドルで105.495円。200日移動平均を3日ぶりに上回った。
英ポンドは新型コロナウイルスワクチン接種の進展などが好感され、約3年ぶり高値を更新。終盤の取引で0.27%高の1.40ドル。
商品(コモディティー)価格や世界的な経済成長に敏感に反応しやすい豪ドルは対米ドルで1.21%上昇し、2018年3月以来の高値を更新。ニュージーランドドルが約2年ぶり高値に迫ったほか、カナダドルも上昇した。
ドル/円 NY終値 105.43/105.4
6
始値 105.34
高値 105.66
安値 105.25
ユーロ/ドル NY終値 1.2117/1.212
1
始値 1.2137
高値 1.2142
安値 1.2108
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